2011年5月30日月曜日

生徒作品紹介①

生徒さんの作品をUPします
作品は小学校3~4年生の作品です。小学生の頭の柔らかさ、吸収力には毎回驚かされます。
レッスンは通常1回1時間半から2時間程度で行っています。



2011年5月24日火曜日

デッサン過程

更新がかなり遅れてしまいました。
今回は前回乗せたデッサンの制作過程をアップします。デッサンの描き進め方は人それぞれですので今回アップするデッサンの手順はあくまで私流です。一例として読んでいただければと思います。
・準備
画用紙と鉛筆・あればフィキサチーフ(鉛筆定着スプレー)を用意します。画用紙は描く対象にもよりますが、あまり小さすぎないもの(A4~B3程度)を準備してください。今回はA4画用紙に描きました。


①描き始め
鉛筆は「B」を使用しています。対象物をよく観察します。(ここではリンゴと卵という身近なモチーフですが、改めて手に取ったり上から見た対象物同士の位置を確認します。)
以下私が注意している点です。
A・画用紙の良い位置に配置できているか、画用紙に対して大きすぎないか、小さすぎないか
B・リンゴ・卵の大きさ、モノ同士の距離は適当に描けているか

始めから正確に描こうとするのではなく、「だいたいこんな大きさかな」「大きな丸と小さな丸があるな」とあたりを付ける感じです。リンゴと卵 ということがわからなくても良いので大きさ関係に注意します。


②描き進める
画用紙上での対象物の位置や大きさがなんとなく決まったら対象物の固有色(リンゴなら赤・卵なら白)や当たっている光を観察し描きます。以下注意点です。
A・リンゴの赤さを鉛筆の白黒に置きかえた時の濃淡
B・リンゴと卵に光が当たっているように見えるかどうか(今回は左上から)

デッサンで、「光と影」は非常に大切なポイントです。始めは難しいですが、続けていると自然に意識できるようになります。この時点でもまだラフに描いているので、対象物の位置がや大きさを修正することが容易です。


③描き進める‐2
更に固有色や光・影を意識して描きます。更に対象物の表面の質感も意識して描いてみます。
以下注意点
A・対象物の固有色
B・対象物の落とす影
影を落とすことで、画用紙の中でのモチーフの存在感が生まれます。


④描きこむ
「H」や「HB」等いろいろな鉛筆を使ってひたすらに描きこみます。
以下注意点
A・輪郭線にあまり頼らず中身を描いていく
B・距離感や存在感・質感が表現されるよう鉛筆を尖らせ描きこむ
C・自分の見ている位置からの焦点と画用紙の中での焦点はあっているか。(人間はモノを見るときすべてに焦点が合っているわけではありません。一か所に焦点を当てたほうが人間の目で見たような自然で明確な絵になります。)
D・実際のモチーフのように、描いた向こう側にも形が続いていくことを意識する

リンゴアップ





以上が、かなり大まかではありましたがデッサンの一通りの流れです。
あくまでも描き方は個人個人違いますので自分なりに描いてみてください。
実際よく観察すると普段見慣れているモチーフでも新しい発見があって面白くとても新鮮です。身近なモチーフ・あまり複雑でないものから描き始めると良いと思います。また鉛筆だけでなく、色鉛筆や絵具で描いても面白いです。