2011年6月24日金曜日

絵画にかかる費用

何事も始めるとき、購入するときは費用についてとても気になります。
実際に絵画や美術を習うとどれくらい費用がかかるのでしょうか。
習う方法としては大きく3つに分けることが出来ます。独学・教室等に通う・家庭教師や先生に来てもらう方法です。以前それぞれのメリットとデメリットを書きました。
(詳しくは→「どんな方法で絵を学びますか」

たとえば水彩画を始める場合、どの方法でも共通してかかるのが画材代です。最低限の画材をそろえると、スケッチブック・鉛筆・消し具・水彩画セット・筆洗は必要になります。セットで販売していることも多く長く、使えるものを選ぶと7000円~10000円程度かかります。
そこにそれぞれの方法に応じて指導料、授業料あるいは教室維持費がかかります。

◆独学
指導料:0円
ただし先生の代わりとなる本を購入する場合本の代金がかかります。2000円~3000円

◆家庭教師
入会金:10000円前後
指導料:4000円前後(1回2時間程度)

◆教室
入会金:10000円前後
授業料:3000円前後(1回2時間程度)
教室維持費:5000円前後(年間)

かなり大まかですがこんな感じです。料金で選ぶというよりは、自分に合った方法で選ぶのが良いと思います。教室に通う場合は教室の雰囲気や講師、他の生徒との関係もあります。家庭教師の場合も先生との相性が大切なので、絵画や造形を始める場合は体験レッスンや教室であれば見学に行って比較しながら決めることが大切です。




美術の家庭教師

2011年6月17日金曜日

粘土で作る

前回のレッスンでは石粉粘土を使ってパプリカを作りました。

粘土を使うと、デッサンするよりもじっくりとモノを観察し、実際に触って「なぜこんな形に見えるのか」ということがよくわかるのでとても勉強になると思います。


たとえばパプリカの”へこみ”や”ハリ”など見て描くるより、触りながら形を作ることでより理解が深まります。そして何よりとても楽かったようで、年齢に関係なく集中力がぐっと増していました。
制作時間は早い方で約2時間くらいで作っていましたが、じっくりと時間をかけて、作ったり・眺めたり・また作ったりするのがおすすめで、その場合は3~4時間くらいみておくと良い思います。

粘土の種類は紙粘土でもいいと思います。今回使用したのは下記の石粉粘土です。1つ420円でした。使った量は、大体半分くらいだったので2人で1つの粘土を使うと良いと思います。余った粘土はサランラップ等で密閉してジップロック等で保存すれば次の機会で使うこともできます。
他にもさまざまな粘土が売られているので選ぶのも迷ってしまいそうです。今回は東急ハンズで購入しました、サンプルが展示してある場合が多いので迷ってしまったらサンプルを参考にして購入してください。 
完全に乾燥すれば着色もできます。



2011年6月16日木曜日

ワシントンナショナル・ギャラリー展

国立新美術館で2011年6月8日から開催されている『ワシントンナショナル・ギャラリー展』に行ってきました。
広告はなんとなく一昔前・トラディショナルな感じでしたが、印象派の貴重な作品が多数(83点)展示されていました。「言葉はよく聞くけれど印象派とは何?」という方にもとてもわかり易い内容でした。一度はどこかで「見たことある」作品ばかりだったので解説や、内容もすんなりと頭に入ってきましたし、油彩から版画まで幅広く見れたこと、大きな作品が多かったことも見やすかった要因だと思います。
ワシントンナショナル・ギャラリーで常設されている作品9点を借りてきたという前代未聞の豪華な内容だったと思います。

http://www.ntv.co.jp/washington/index.html

ちなみに私はGauguinが大好きで特に版画に興味を持っていますが、その版画(Gauguinが自身の書籍の挿絵として制作したもの)も今回見ることが出来ました。


展示に行くたびに感じることですが、同じ空間・作品で展示することは二度とないと思うと、なんだかセンチメンタルな気持ちになります。美術館という荘厳な空間に居るせいかそんな気分に浸ってしまいました。絵で代弁すればこんな気持ちです。



http://www.ntv.co.jp/washington/index.html


生徒作品紹介②

今回は大人の生徒さん(50代)の絵画作品をUPします。
自宅で鉛筆・色鉛筆・水彩絵具などの画材を用いて主に絵画を作成しています。普段絵を描くことも少ないので描いているときは「難しいけれど、本当に楽しい」とのこと。
毎回集中して一気に2時間程度で仕上げています。色鉛筆や絵具など、色を使った画材で制作すると形や立体感を出しやすいと思います。
また同じ色を使った画材でも色鉛筆と絵具では異なった質感や表現ができるので、いろいろ試してみると楽しいと思います。
まずは身近なモチーフから描き始めると、家庭教師や先生が帰った後でも練習がでます。




 全作品とも絵を描き始めて2カ月以内のものです。

2011年6月6日月曜日

独学でデッサンを学ぶ

以前紹介したようにデッサンや絵画を学ぶにはいくつか方法が考えられます。
①絵画教室・予備校に通う(大人数)
②先生・講師に来てもらう(個人)
③独学で学ぶ(個人)

どの方法が一番良いかは学ぶ人・目的によっても違ってくると思います。
今回は独学で学ぶために不可欠であろう教科書についてです。大きめの本屋さんに行けば大抵は見つかると思いますがその意外と多い種類に驚かされます。
特にここ数年で漫画の描き方の本がものすごく増えた印象があります。意外と思われがちなのが、「デッサンが描ける人はイラストや漫画・似顔絵も上手」ということです。確かに上手な人もいますが、目の前の情景やモチーフ、空間を描くことと自分で頭の中でキャラクターをデザイン・編集して描くことは必ずしも同等のものではありません。もちろん両方上手な方もいます。話を戻しますね。

実際どんなデッサン本が出ているのかいくつか載せておきます。

王道のデッサン本。基本的なデッサンの描き方やモノ・質感の描き分け方やそのコツが多数の写真と共に掲載されています。鉛筆の種類やその役割、練ゴムの使い方なども掲載されているので初めての方でも「頑張ってみよう」という気持ちにさせてくれそうです。


私個人の意見としては静物画も人物画も描き方や使う脳は同じように感じますが、こういった人物に特化した本も出版されています。
独学で人物画を学ぶ場合は、モデルさんを雇うか自画像を描くことになります。教室に通う場合はモデルさんが教室に来てくれ、裸婦や着衣でポーズをとってくれます。家庭教師でも生徒さんが数人いれば交代でモデルをしたり、先生がモデルになったりします。モデルといっても立っている・本を読む。などとても簡単なポーズをとります、勿論着衣です。


一味変わったデッサン本も出版されています。動物の描き方本。これは動物園に行けば独学でも描くことはできますが、実際じっとポーズをとっていてくれるわけではないので、このような本が役に立ちそうです。

こちらが最近増えた漫画・キャラクターを描くためのデッサン本。このようにさまざまな種類のデッサン本が出版されています。

独学で絵画・デッサンを始めるには「影の描き方が難しいがどうしたらよいか」など質問が直接できないことがデメリットですが自分に合った教科書・デッサン本をを見つけられれば1人でも、静かにマイペースに絵画・デッサンを楽しめそうです。数回に1回は教室に参加してみたり家庭教師に来てもらったりと環境を変えてみるのも有効に思います。


→「どんな方法で絵を学びますか?」
→「独学でデッサンを学ぶ②
→「独学でデッサンを学ぶ③



美術の家庭教師