2011年9月29日木曜日

モダン・アート・アメリカン-フィリップス展

モダン・アート・アメリカン-フィリップス展に行ってきました。

http://american2011.jp/index.html
モダン・アート、アメリカン
—珠玉のフィリップス・コレクション—
2011年9月28日~12月12日
国立新美術館 企画展示室1E
20世紀に入りヨーロッパの前衛美術に触れたアメリカは、第二次世界大戦後、抽象表現主義の登場によって国際的なモダン・アートの潮流に大きく影響を与えるに至ります。その一方で、ありのままの対象をとらえたリアリズムの伝統は、アメリカ絵画の源流として、その黎明期より脈々と受け継がれてきました。そして、いかなる場合においても、果てしなく続く大自然の風景と、ニューヨークの摩天楼に代表される近代都市の景観は、そのいずれもがアメリカを象徴するものとして、多くの作家に創作のインスピレーションを与え続けてきました。
本展では、アメリカ美術の優れた収蔵品で知られるフィリップス・コレクションから110点の作品を集め、19世紀後半からアメリカ・モダニズムの時代を経て、ポロック、ロスコに代表される戦後のアメリカ絵画隆盛期にいたるアメリカ美術の軌跡をたどります。選りすぐられた作品の数々は、固有の風土と歴史の中で独自の表現を追究しつつ培われてきたアメリカ美術の多彩な魅力を伝えてくれることでしょう。
(同展チラシより)

美術館の役割の1つには、美術と鑑賞者の架け橋的役割があると考えます。その意味ではアメリカの美術史を紹介したとても良い展示内容であったと思います。個人的にはアメリカのアートというと60年代から世に出たロイ・リキテンスタインやアンディ―・ウォーホルなどのポップで大衆的なイメージを強く持っていました。そのイメージからすると、アメリカ人作家の自然への恐怖や偉大さを描いた作品は非常に新鮮でした。あまり歴史に詳しくなくても、時代の流れや作品の傾向が見れとても楽しめました。
なによりも自らの審美眼で、若い作家の才能と人間性を買って支援とコレクションし続けたフィリップス夫妻の心意気に惚れました。現代の日本で、フィリップス夫妻には届かなくとも多くのハーブ&ドロシーが居てくれることを希望してしまいます。

2011年9月10日土曜日

外で描いてみる

独学でデッサンや絵画を学ぶ場合、何をどこで描くかは自由ですね。
ご自宅や室内で描くことに飽きてきたら、外の風景を描くことをお勧めします。外でデッサンや絵を描くのに良い季節に入ってきましたので、公園や町中へ出かけてみましょう。

しかし実際公園や町中、道端で描くのは少し勇気がいりますね。ウォーミングアップとしてスケッチやドローイングなど5-10分で描いてみると良いです。
短い時間で描く、描けるように意識すると細部を描いている時間がないので全体をとらえて描く練習にもなります。


最初から木1本1本描いていってしまうと、いったい自分は今どこを描いているのか、どっちが手前なのかということがよくわからなくなってきます。全体的な雰囲気を大切に描いていくとよいと思います。
具体的に言えばどの木が目立つか、どんな風に全体の木が並んでいるのかなど全体を見渡した時の印象に注意して描いていくということです。
勿論町や建物群を描くときも同様のことに注意すると良いです。

道具のことを言えば、外に持ち出すので最小限の画材とできれば画面を固定できる簡易イーゼルや首からかける画面を固定するものなどがあるととても便利です。

下の作品は生徒さんの描いた風景画です。2時間半程度で描いてもらいました。本人いわく「あと2時間は描きたかった」とのことです。外での絵画制作もとても楽しい経験です。