2011年7月26日火曜日

独学でデッサンを学ぶ③ 

今までは独学でデッサンや絵画を学ぶ手段やそこにかかる費用について触れてきました。
詳しくは→「どんな方法で絵を学びますか?」独学でデッサンを学ぶ」「独学でデッサンを学ぶ②」

今回は作品を制作した後のことに触れてみたいと思います。
いざ作品を描き上げても、その後はどうしたらよいでしょう?誰にも見せることなく、ひたすら制作し続けることもあるかもしれませんが、多くの場合、「描いてみたんだけど」と家族や友人にお披露目したくなるものです。
そんな時は、ただお披露目するのではなく、アドバイスを促してみてください。「芸術や美術は自由だから」といってもやはり周りの人や先生、講師のアドバイスは上達への近道です。参考程度に聞くだけでもいいかもしれません。そこで一喜一憂することが目的ではなく、話のタネやコミュニケーションの一部として活用できることも美術の楽しさであると思います。周りのアドバイスを聞いて「あ~そうやって見えるのか、じゃあ次はこうしてみよう」と新たな展開が生まれるかもしれません。
教室に通っていたり家庭教師がいればアドバイスがもらいやすいと思いますが、独学の場合自分から「見せる」ことが必要になりますが、勇気をもってお披露目してみるのも楽しいかもしれません。

→「どんな方法で絵を学びますか?」
→「独学でデッサンを学ぶ②
→「独学でデッサンを学ぶ③










美術の家庭教師
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2011年7月19日火曜日

絵心について

「私は絵心がない」 というお話を聞くことがあります。何を絵心とするかは難しいですが、基本的に”見えているままのように描く”という技術はどんな方でも鍛えることが可能です。
人によって上達のスピードは違いますが、続ければ確実に実力は上がります。つまり”絵心”のある、なし、はあまり関係ないということです。

もちろんすぐに上達するわけではありません。ちなみに、美術予備校では1日3時間を週5回、浪人生であれば1日6時間週5回の授業を受けています。趣味であれば月に2~4回、1回2時間程度が平均です。上達には先生や講師がカギとなります。見守ってくれる先生が良いという方もいれば、いろいろお話してくれる先生のほうが習っている感じがして良いという方もいます。
教師に通いたい場合は直接見学に行って、講師と生徒さんの様子を観察しましょう。家庭教師の場合は1度面談や話をするか体験授業などに参加して相性のよい先生を探すと良いでしょう。





美術の家庭教師

2011年7月12日火曜日

独学でデッサンを学ぶ② 

独学で水彩画やデッサンを学ぶ時、「よし!描いてみよう!」と思っても「何を描いたらいいのだろう」「どんなふうにモチーフをセッティング・配置したら良いのだろう」
という疑問がわきます。今日は基本的なモチーフの選び方や配置の仕方を考えてみます。
(最後にまとめてポイントを書きました。)


まずはビンとリンゴです。よく見るモチーフです。絵画を学んだ人であれば1度は描いたことがあるのがこのモチーフだと思います。
絵画を学んだことのない人でも、一度は見たことあるモチーフなので、どのように配置したらよいかなどイメージしやすいと思います。
何より自宅で絵画を学ぶ場合、ビンとリンゴという揃えやすさが魅力です。下にひいた白い布はモチーフの色のわかり易さや、影がどのように落ちているか観察しやすいですし、描いたときにモチーフがすっきりと見える効果があります。
お家に白い大きな布がない場合は、コピー用紙等を代用するとよいでしょう。描くことに慣れてきたら色紙などを使うと絵の雰囲気が変わり面白いです。

モチーフを身近にあるものから選んでみましょう。
たとえばキッチンを見回してみて、お野菜やキッチン用品でモチーフのセットを組むこともできます。



生徒さんの作品です、モチーフは生徒さん自宅にあった「おたま・レモン・パプリカ」でセットを組みました。このモチーフを選ぶときに気を付けたことは
・同じ質感のモチーフになりすぎないこと
・モチーフが同系色に偏りすぎないこと
です。描くときには、通常の証明に加えて、スタンドライト等を利用して1方向から大きな光が当たるようにしています。こうすることで影がどのように落ちているか、モチーフはどのような形状をしているかが、わかり易くなるのです。
セットするモチーフは自分から見て綺麗に整列しすぎないよう、ある程度重なるように、前後関係をつけて配置すると描きやすいと思います。この作品の場合は上から見ると三角形になるようにセッティングしてあります。
三角形に配置することでモチーフ同士の距離関係・前後関係を明快にしています。また、床に落ちる影を描きやすく、より空間を描きやすくしています。「空間を描く」という言い方は難しく聞こえるかもしれませんが距離感を描きやすくしていると考えてください。

以下は、モチーフの選び方と配置の仕方のとっても大まかではありますが、まとめてみました。

モチーフの選び方
・まずは家にあるものから選んでみる。
・色や質感が同じものばかりにならないように注意する。
・モチーフの下に白い布や紙を敷いてみる。

配置の仕方
・上から見て同方向に並びすぎないようにする。
・描く方向から見て前後関係がわかるように、多少重なって見えるように配置する。
・通常の照明に加えてスタンドライトなどで1方向から光を当ててみる。

その他、場合により、あるいは例外的にさまざまなモチーフの選び方や配置の仕方がありますが、まずは以上のような選び方と配置の仕方で始めてみると良いと思います。





美術の家庭教師

2011年7月1日金曜日

生徒作品紹介③

今日は児童作品を紹介します。
絵画レッスンの場合は主にクレヨン・色紙を使用して進めています。内容は目的に応じて変化しますが、たとえばお受験対策の場合はご挨拶や道具の使い方も指導します。楽しく描きつつも「耳はあるかな?」「手の指は?」ということや、色の使い方・描く大きさなど描き方の指導もします。その他に工作や紐結びなども必要に応じて行います。

楽しく描くことが目的の場合はとにかくイメージを膨らませて楽しく描いていきます。
絵画の良いところは現実では不可能なことやイメージも絵の中では作っていけるところだと思います。浮かんだアイディアやイメージやお話しを対話しながら広げて楽しく描きます。
驚くことに4~5歳児でも楽しければ1時間~1時間半の集中できるということです。児童の場合その日の気分や体の調子がかなり影響しますが、大人同様楽しいことには素晴らしい集中力を発揮してくれます。


私たちの想像もつかないアイディアやお話が飛び出すので聞いているこちらもとても楽しいです。レッスンは1.5時間が平均時間で、お絵かきであれば1レッスン1枚~2枚。簡単な工作であれば1~3作品程度作ります。




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