2011年10月31日月曜日

ステンシル

「自分のマークをつくろ」という内容でステンシルをしました。
自分のすきなものを組み合わせてデザインします。それをフィルムに転写して切り取ります。
きりとったらお化粧用のスポンジで絵具を付けていきます。
周りにはみ出さないように注意しながらの作業です。
全体に絵具を置くと輪郭がぼんやりしていますが・・・・

これをはがすと・・・
こんな感じになります。はがす時がどきどきして緊張感もあり、耐水性の絵具を使えばハンカチやエコバックなどにもステンシルできて楽しいレッスンになりました。
フィルムのカットやデザインは普段のデッサンでは使わない集中力を使うのでたまにこのような工作を入れるととてもいいと思います。ちなみにこの作品は4年生の作品です。もちろん大人の方でもとても楽しめます。





美術家庭教師のオウチアート
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2011年9月29日木曜日

モダン・アート・アメリカン-フィリップス展

モダン・アート・アメリカン-フィリップス展に行ってきました。

http://american2011.jp/index.html
モダン・アート、アメリカン
—珠玉のフィリップス・コレクション—
2011年9月28日~12月12日
国立新美術館 企画展示室1E
20世紀に入りヨーロッパの前衛美術に触れたアメリカは、第二次世界大戦後、抽象表現主義の登場によって国際的なモダン・アートの潮流に大きく影響を与えるに至ります。その一方で、ありのままの対象をとらえたリアリズムの伝統は、アメリカ絵画の源流として、その黎明期より脈々と受け継がれてきました。そして、いかなる場合においても、果てしなく続く大自然の風景と、ニューヨークの摩天楼に代表される近代都市の景観は、そのいずれもがアメリカを象徴するものとして、多くの作家に創作のインスピレーションを与え続けてきました。
本展では、アメリカ美術の優れた収蔵品で知られるフィリップス・コレクションから110点の作品を集め、19世紀後半からアメリカ・モダニズムの時代を経て、ポロック、ロスコに代表される戦後のアメリカ絵画隆盛期にいたるアメリカ美術の軌跡をたどります。選りすぐられた作品の数々は、固有の風土と歴史の中で独自の表現を追究しつつ培われてきたアメリカ美術の多彩な魅力を伝えてくれることでしょう。
(同展チラシより)

美術館の役割の1つには、美術と鑑賞者の架け橋的役割があると考えます。その意味ではアメリカの美術史を紹介したとても良い展示内容であったと思います。個人的にはアメリカのアートというと60年代から世に出たロイ・リキテンスタインやアンディ―・ウォーホルなどのポップで大衆的なイメージを強く持っていました。そのイメージからすると、アメリカ人作家の自然への恐怖や偉大さを描いた作品は非常に新鮮でした。あまり歴史に詳しくなくても、時代の流れや作品の傾向が見れとても楽しめました。
なによりも自らの審美眼で、若い作家の才能と人間性を買って支援とコレクションし続けたフィリップス夫妻の心意気に惚れました。現代の日本で、フィリップス夫妻には届かなくとも多くのハーブ&ドロシーが居てくれることを希望してしまいます。

2011年9月10日土曜日

外で描いてみる

独学でデッサンや絵画を学ぶ場合、何をどこで描くかは自由ですね。
ご自宅や室内で描くことに飽きてきたら、外の風景を描くことをお勧めします。外でデッサンや絵を描くのに良い季節に入ってきましたので、公園や町中へ出かけてみましょう。

しかし実際公園や町中、道端で描くのは少し勇気がいりますね。ウォーミングアップとしてスケッチやドローイングなど5-10分で描いてみると良いです。
短い時間で描く、描けるように意識すると細部を描いている時間がないので全体をとらえて描く練習にもなります。


最初から木1本1本描いていってしまうと、いったい自分は今どこを描いているのか、どっちが手前なのかということがよくわからなくなってきます。全体的な雰囲気を大切に描いていくとよいと思います。
具体的に言えばどの木が目立つか、どんな風に全体の木が並んでいるのかなど全体を見渡した時の印象に注意して描いていくということです。
勿論町や建物群を描くときも同様のことに注意すると良いです。

道具のことを言えば、外に持ち出すので最小限の画材とできれば画面を固定できる簡易イーゼルや首からかける画面を固定するものなどがあるととても便利です。

下の作品は生徒さんの描いた風景画です。2時間半程度で描いてもらいました。本人いわく「あと2時間は描きたかった」とのことです。外での絵画制作もとても楽しい経験です。





2011年8月20日土曜日

独学で美術を学ぶ方

このブログで一番読まれているページは主に独学でデッサンを学ぶ方法についてです。そこで今回は、独学でデッサンを学びたい方、お家で始める美術に関して疑問質問がある方からのコメント、あるいはmail@ouchi-art.com までのメールを募集しようと思います。

どんなに素朴な質問でも構いません、お待ちしています。






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2011年8月6日土曜日

生徒作品紹介④

今回は生徒さんの作品を紹介します。
全体の構図や鉛筆の濃淡の幅もよく使えています。さて何歳の生徒さんの作品だと思いますか?
制作時間はビンの作品が4.5時間です。


植物の作品は6時間で完成させました。葉っぱの向きや奥行きなども注意しながら丁寧に制作していました。


なんとこの2作品とも小学4年生の作品です。よく観察し丁寧に描くとここまで描けるのです。また長い時間をかけて仕上げた作品は達成感もあり本人も満足していました。



この他にも生徒さんの作品を何点か紹介しています。

生徒さんの作品紹介①
生徒さんの作品紹介②
生徒さんの作品紹介③






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2011年7月26日火曜日

独学でデッサンを学ぶ③ 

今までは独学でデッサンや絵画を学ぶ手段やそこにかかる費用について触れてきました。
詳しくは→「どんな方法で絵を学びますか?」独学でデッサンを学ぶ」「独学でデッサンを学ぶ②」

今回は作品を制作した後のことに触れてみたいと思います。
いざ作品を描き上げても、その後はどうしたらよいでしょう?誰にも見せることなく、ひたすら制作し続けることもあるかもしれませんが、多くの場合、「描いてみたんだけど」と家族や友人にお披露目したくなるものです。
そんな時は、ただお披露目するのではなく、アドバイスを促してみてください。「芸術や美術は自由だから」といってもやはり周りの人や先生、講師のアドバイスは上達への近道です。参考程度に聞くだけでもいいかもしれません。そこで一喜一憂することが目的ではなく、話のタネやコミュニケーションの一部として活用できることも美術の楽しさであると思います。周りのアドバイスを聞いて「あ~そうやって見えるのか、じゃあ次はこうしてみよう」と新たな展開が生まれるかもしれません。
教室に通っていたり家庭教師がいればアドバイスがもらいやすいと思いますが、独学の場合自分から「見せる」ことが必要になりますが、勇気をもってお披露目してみるのも楽しいかもしれません。

→「どんな方法で絵を学びますか?」
→「独学でデッサンを学ぶ②
→「独学でデッサンを学ぶ③










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2011年7月19日火曜日

絵心について

「私は絵心がない」 というお話を聞くことがあります。何を絵心とするかは難しいですが、基本的に”見えているままのように描く”という技術はどんな方でも鍛えることが可能です。
人によって上達のスピードは違いますが、続ければ確実に実力は上がります。つまり”絵心”のある、なし、はあまり関係ないということです。

もちろんすぐに上達するわけではありません。ちなみに、美術予備校では1日3時間を週5回、浪人生であれば1日6時間週5回の授業を受けています。趣味であれば月に2~4回、1回2時間程度が平均です。上達には先生や講師がカギとなります。見守ってくれる先生が良いという方もいれば、いろいろお話してくれる先生のほうが習っている感じがして良いという方もいます。
教師に通いたい場合は直接見学に行って、講師と生徒さんの様子を観察しましょう。家庭教師の場合は1度面談や話をするか体験授業などに参加して相性のよい先生を探すと良いでしょう。





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2011年7月12日火曜日

独学でデッサンを学ぶ② 

独学で水彩画やデッサンを学ぶ時、「よし!描いてみよう!」と思っても「何を描いたらいいのだろう」「どんなふうにモチーフをセッティング・配置したら良いのだろう」
という疑問がわきます。今日は基本的なモチーフの選び方や配置の仕方を考えてみます。
(最後にまとめてポイントを書きました。)


まずはビンとリンゴです。よく見るモチーフです。絵画を学んだ人であれば1度は描いたことがあるのがこのモチーフだと思います。
絵画を学んだことのない人でも、一度は見たことあるモチーフなので、どのように配置したらよいかなどイメージしやすいと思います。
何より自宅で絵画を学ぶ場合、ビンとリンゴという揃えやすさが魅力です。下にひいた白い布はモチーフの色のわかり易さや、影がどのように落ちているか観察しやすいですし、描いたときにモチーフがすっきりと見える効果があります。
お家に白い大きな布がない場合は、コピー用紙等を代用するとよいでしょう。描くことに慣れてきたら色紙などを使うと絵の雰囲気が変わり面白いです。

モチーフを身近にあるものから選んでみましょう。
たとえばキッチンを見回してみて、お野菜やキッチン用品でモチーフのセットを組むこともできます。



生徒さんの作品です、モチーフは生徒さん自宅にあった「おたま・レモン・パプリカ」でセットを組みました。このモチーフを選ぶときに気を付けたことは
・同じ質感のモチーフになりすぎないこと
・モチーフが同系色に偏りすぎないこと
です。描くときには、通常の証明に加えて、スタンドライト等を利用して1方向から大きな光が当たるようにしています。こうすることで影がどのように落ちているか、モチーフはどのような形状をしているかが、わかり易くなるのです。
セットするモチーフは自分から見て綺麗に整列しすぎないよう、ある程度重なるように、前後関係をつけて配置すると描きやすいと思います。この作品の場合は上から見ると三角形になるようにセッティングしてあります。
三角形に配置することでモチーフ同士の距離関係・前後関係を明快にしています。また、床に落ちる影を描きやすく、より空間を描きやすくしています。「空間を描く」という言い方は難しく聞こえるかもしれませんが距離感を描きやすくしていると考えてください。

以下は、モチーフの選び方と配置の仕方のとっても大まかではありますが、まとめてみました。

モチーフの選び方
・まずは家にあるものから選んでみる。
・色や質感が同じものばかりにならないように注意する。
・モチーフの下に白い布や紙を敷いてみる。

配置の仕方
・上から見て同方向に並びすぎないようにする。
・描く方向から見て前後関係がわかるように、多少重なって見えるように配置する。
・通常の照明に加えてスタンドライトなどで1方向から光を当ててみる。

その他、場合により、あるいは例外的にさまざまなモチーフの選び方や配置の仕方がありますが、まずは以上のような選び方と配置の仕方で始めてみると良いと思います。





美術の家庭教師

2011年7月1日金曜日

生徒作品紹介③

今日は児童作品を紹介します。
絵画レッスンの場合は主にクレヨン・色紙を使用して進めています。内容は目的に応じて変化しますが、たとえばお受験対策の場合はご挨拶や道具の使い方も指導します。楽しく描きつつも「耳はあるかな?」「手の指は?」ということや、色の使い方・描く大きさなど描き方の指導もします。その他に工作や紐結びなども必要に応じて行います。

楽しく描くことが目的の場合はとにかくイメージを膨らませて楽しく描いていきます。
絵画の良いところは現実では不可能なことやイメージも絵の中では作っていけるところだと思います。浮かんだアイディアやイメージやお話しを対話しながら広げて楽しく描きます。
驚くことに4~5歳児でも楽しければ1時間~1時間半の集中できるということです。児童の場合その日の気分や体の調子がかなり影響しますが、大人同様楽しいことには素晴らしい集中力を発揮してくれます。


私たちの想像もつかないアイディアやお話が飛び出すので聞いているこちらもとても楽しいです。レッスンは1.5時間が平均時間で、お絵かきであれば1レッスン1枚~2枚。簡単な工作であれば1~3作品程度作ります。




美術の家庭教師

 


2011年6月24日金曜日

絵画にかかる費用

何事も始めるとき、購入するときは費用についてとても気になります。
実際に絵画や美術を習うとどれくらい費用がかかるのでしょうか。
習う方法としては大きく3つに分けることが出来ます。独学・教室等に通う・家庭教師や先生に来てもらう方法です。以前それぞれのメリットとデメリットを書きました。
(詳しくは→「どんな方法で絵を学びますか」

たとえば水彩画を始める場合、どの方法でも共通してかかるのが画材代です。最低限の画材をそろえると、スケッチブック・鉛筆・消し具・水彩画セット・筆洗は必要になります。セットで販売していることも多く長く、使えるものを選ぶと7000円~10000円程度かかります。
そこにそれぞれの方法に応じて指導料、授業料あるいは教室維持費がかかります。

◆独学
指導料:0円
ただし先生の代わりとなる本を購入する場合本の代金がかかります。2000円~3000円

◆家庭教師
入会金:10000円前後
指導料:4000円前後(1回2時間程度)

◆教室
入会金:10000円前後
授業料:3000円前後(1回2時間程度)
教室維持費:5000円前後(年間)

かなり大まかですがこんな感じです。料金で選ぶというよりは、自分に合った方法で選ぶのが良いと思います。教室に通う場合は教室の雰囲気や講師、他の生徒との関係もあります。家庭教師の場合も先生との相性が大切なので、絵画や造形を始める場合は体験レッスンや教室であれば見学に行って比較しながら決めることが大切です。




美術の家庭教師

2011年6月17日金曜日

粘土で作る

前回のレッスンでは石粉粘土を使ってパプリカを作りました。

粘土を使うと、デッサンするよりもじっくりとモノを観察し、実際に触って「なぜこんな形に見えるのか」ということがよくわかるのでとても勉強になると思います。


たとえばパプリカの”へこみ”や”ハリ”など見て描くるより、触りながら形を作ることでより理解が深まります。そして何よりとても楽かったようで、年齢に関係なく集中力がぐっと増していました。
制作時間は早い方で約2時間くらいで作っていましたが、じっくりと時間をかけて、作ったり・眺めたり・また作ったりするのがおすすめで、その場合は3~4時間くらいみておくと良い思います。

粘土の種類は紙粘土でもいいと思います。今回使用したのは下記の石粉粘土です。1つ420円でした。使った量は、大体半分くらいだったので2人で1つの粘土を使うと良いと思います。余った粘土はサランラップ等で密閉してジップロック等で保存すれば次の機会で使うこともできます。
他にもさまざまな粘土が売られているので選ぶのも迷ってしまいそうです。今回は東急ハンズで購入しました、サンプルが展示してある場合が多いので迷ってしまったらサンプルを参考にして購入してください。 
完全に乾燥すれば着色もできます。



2011年6月16日木曜日

ワシントンナショナル・ギャラリー展

国立新美術館で2011年6月8日から開催されている『ワシントンナショナル・ギャラリー展』に行ってきました。
広告はなんとなく一昔前・トラディショナルな感じでしたが、印象派の貴重な作品が多数(83点)展示されていました。「言葉はよく聞くけれど印象派とは何?」という方にもとてもわかり易い内容でした。一度はどこかで「見たことある」作品ばかりだったので解説や、内容もすんなりと頭に入ってきましたし、油彩から版画まで幅広く見れたこと、大きな作品が多かったことも見やすかった要因だと思います。
ワシントンナショナル・ギャラリーで常設されている作品9点を借りてきたという前代未聞の豪華な内容だったと思います。

http://www.ntv.co.jp/washington/index.html

ちなみに私はGauguinが大好きで特に版画に興味を持っていますが、その版画(Gauguinが自身の書籍の挿絵として制作したもの)も今回見ることが出来ました。


展示に行くたびに感じることですが、同じ空間・作品で展示することは二度とないと思うと、なんだかセンチメンタルな気持ちになります。美術館という荘厳な空間に居るせいかそんな気分に浸ってしまいました。絵で代弁すればこんな気持ちです。



http://www.ntv.co.jp/washington/index.html


生徒作品紹介②

今回は大人の生徒さん(50代)の絵画作品をUPします。
自宅で鉛筆・色鉛筆・水彩絵具などの画材を用いて主に絵画を作成しています。普段絵を描くことも少ないので描いているときは「難しいけれど、本当に楽しい」とのこと。
毎回集中して一気に2時間程度で仕上げています。色鉛筆や絵具など、色を使った画材で制作すると形や立体感を出しやすいと思います。
また同じ色を使った画材でも色鉛筆と絵具では異なった質感や表現ができるので、いろいろ試してみると楽しいと思います。
まずは身近なモチーフから描き始めると、家庭教師や先生が帰った後でも練習がでます。




 全作品とも絵を描き始めて2カ月以内のものです。

2011年6月6日月曜日

独学でデッサンを学ぶ

以前紹介したようにデッサンや絵画を学ぶにはいくつか方法が考えられます。
①絵画教室・予備校に通う(大人数)
②先生・講師に来てもらう(個人)
③独学で学ぶ(個人)

どの方法が一番良いかは学ぶ人・目的によっても違ってくると思います。
今回は独学で学ぶために不可欠であろう教科書についてです。大きめの本屋さんに行けば大抵は見つかると思いますがその意外と多い種類に驚かされます。
特にここ数年で漫画の描き方の本がものすごく増えた印象があります。意外と思われがちなのが、「デッサンが描ける人はイラストや漫画・似顔絵も上手」ということです。確かに上手な人もいますが、目の前の情景やモチーフ、空間を描くことと自分で頭の中でキャラクターをデザイン・編集して描くことは必ずしも同等のものではありません。もちろん両方上手な方もいます。話を戻しますね。

実際どんなデッサン本が出ているのかいくつか載せておきます。

王道のデッサン本。基本的なデッサンの描き方やモノ・質感の描き分け方やそのコツが多数の写真と共に掲載されています。鉛筆の種類やその役割、練ゴムの使い方なども掲載されているので初めての方でも「頑張ってみよう」という気持ちにさせてくれそうです。


私個人の意見としては静物画も人物画も描き方や使う脳は同じように感じますが、こういった人物に特化した本も出版されています。
独学で人物画を学ぶ場合は、モデルさんを雇うか自画像を描くことになります。教室に通う場合はモデルさんが教室に来てくれ、裸婦や着衣でポーズをとってくれます。家庭教師でも生徒さんが数人いれば交代でモデルをしたり、先生がモデルになったりします。モデルといっても立っている・本を読む。などとても簡単なポーズをとります、勿論着衣です。


一味変わったデッサン本も出版されています。動物の描き方本。これは動物園に行けば独学でも描くことはできますが、実際じっとポーズをとっていてくれるわけではないので、このような本が役に立ちそうです。

こちらが最近増えた漫画・キャラクターを描くためのデッサン本。このようにさまざまな種類のデッサン本が出版されています。

独学で絵画・デッサンを始めるには「影の描き方が難しいがどうしたらよいか」など質問が直接できないことがデメリットですが自分に合った教科書・デッサン本をを見つけられれば1人でも、静かにマイペースに絵画・デッサンを楽しめそうです。数回に1回は教室に参加してみたり家庭教師に来てもらったりと環境を変えてみるのも有効に思います。


→「どんな方法で絵を学びますか?」
→「独学でデッサンを学ぶ②
→「独学でデッサンを学ぶ③



美術の家庭教師

2011年5月30日月曜日

生徒作品紹介①

生徒さんの作品をUPします
作品は小学校3~4年生の作品です。小学生の頭の柔らかさ、吸収力には毎回驚かされます。
レッスンは通常1回1時間半から2時間程度で行っています。



2011年5月24日火曜日

デッサン過程

更新がかなり遅れてしまいました。
今回は前回乗せたデッサンの制作過程をアップします。デッサンの描き進め方は人それぞれですので今回アップするデッサンの手順はあくまで私流です。一例として読んでいただければと思います。
・準備
画用紙と鉛筆・あればフィキサチーフ(鉛筆定着スプレー)を用意します。画用紙は描く対象にもよりますが、あまり小さすぎないもの(A4~B3程度)を準備してください。今回はA4画用紙に描きました。


①描き始め
鉛筆は「B」を使用しています。対象物をよく観察します。(ここではリンゴと卵という身近なモチーフですが、改めて手に取ったり上から見た対象物同士の位置を確認します。)
以下私が注意している点です。
A・画用紙の良い位置に配置できているか、画用紙に対して大きすぎないか、小さすぎないか
B・リンゴ・卵の大きさ、モノ同士の距離は適当に描けているか

始めから正確に描こうとするのではなく、「だいたいこんな大きさかな」「大きな丸と小さな丸があるな」とあたりを付ける感じです。リンゴと卵 ということがわからなくても良いので大きさ関係に注意します。


②描き進める
画用紙上での対象物の位置や大きさがなんとなく決まったら対象物の固有色(リンゴなら赤・卵なら白)や当たっている光を観察し描きます。以下注意点です。
A・リンゴの赤さを鉛筆の白黒に置きかえた時の濃淡
B・リンゴと卵に光が当たっているように見えるかどうか(今回は左上から)

デッサンで、「光と影」は非常に大切なポイントです。始めは難しいですが、続けていると自然に意識できるようになります。この時点でもまだラフに描いているので、対象物の位置がや大きさを修正することが容易です。


③描き進める‐2
更に固有色や光・影を意識して描きます。更に対象物の表面の質感も意識して描いてみます。
以下注意点
A・対象物の固有色
B・対象物の落とす影
影を落とすことで、画用紙の中でのモチーフの存在感が生まれます。


④描きこむ
「H」や「HB」等いろいろな鉛筆を使ってひたすらに描きこみます。
以下注意点
A・輪郭線にあまり頼らず中身を描いていく
B・距離感や存在感・質感が表現されるよう鉛筆を尖らせ描きこむ
C・自分の見ている位置からの焦点と画用紙の中での焦点はあっているか。(人間はモノを見るときすべてに焦点が合っているわけではありません。一か所に焦点を当てたほうが人間の目で見たような自然で明確な絵になります。)
D・実際のモチーフのように、描いた向こう側にも形が続いていくことを意識する

リンゴアップ





以上が、かなり大まかではありましたがデッサンの一通りの流れです。
あくまでも描き方は個人個人違いますので自分なりに描いてみてください。
実際よく観察すると普段見慣れているモチーフでも新しい発見があって面白くとても新鮮です。身近なモチーフ・あまり複雑でないものから描き始めると良いと思います。また鉛筆だけでなく、色鉛筆や絵具で描いても面白いです。


2011年4月22日金曜日

どんな絵を描きたいですか?


写実的なデッサン、抽象画、油絵、心象風景、イラスト、デザイン画など一言で「絵を習う」といっても様々なカテゴリー・画材を使った絵がありますね。
先生・講師によっても専門や得意不得意があるので自分のやりたいことに合った先生・講師を見つけたいですね。
そんな中でも、デッサンを習いたいと言う生徒さんは多くいらっしゃいます。




前回の授業では、リンゴと卵という丸い2つのモチーフを用意しました。大きさや色、質感などの違いを描き表すのは難しいですがみんな楽しく描いていました。
さて、このデッサンはどのような工程で描いていけばよいのでしょうか?次回はその工程をアップしようと思います。絵の描き方に決まったマニュアルはありませんが、私なりの工程をアップしていきたいと思います。

2011年4月18日月曜日

どんな方法で絵を学びますか?

造形や絵を上手に描けるようになりたいと考えている方がいると思います。今回は絵を学ぶ主な手段とそれらのメリット・デメリットを書いてみました。

1◆独学で学ぶ
デッサン上達本やネットで基本的知識を得てとにかく描いてみる。

・メリット
初期費用が画材のみで気軽に始めることができる。
通う手間・時間がかからない。
時間・曜日・内容すべて自由にできる。
・デメリット
上達までに時間がかかる。
他人の作品と比べられない。
特殊・大きなモチーフなど描く機会が少ない。
続けられないことが多い。

2◆家庭教師や個人レッスンで学ぶ
ネットや紹介により家庭教師または個人レッスンを受ける。

・メリット
学ぶ時間・曜日など自分にすべて合わせられる。
学ぶ内容(カリキュラム)も自分専用に組める。
人に見られないので恥ずかしがりな方には安心して続けられる。
マンツーマンなので疑問をその都度解決して進められる。
自宅でのレッスンの場合通う手間・時間がかからない。
複数人で習うと割安になる。
・デメリット
他人の作品と比べられない。
自宅なので気持ちの切り替えが必要。
特殊、大きなモチーフなど描く機会が少ない。
教室に比べるとお月謝が割高である。
どんな講師が来るか不安、技術のない方が趣味で教えている場合も稀にある。

3◆教室に通って学ぶ
絵画教室に通い、他の生徒さんと共に学ぶ

・メリット
他の作品と比べられる。
同じ趣味のお友達ができる。
特殊、大きなモチーフを描く楽しみがある。
大きめの教室であれば、油・水彩・鉛筆等一通りの画材を試すことができる。
・デメリット
曜日や時間が合わないことがある。
通う手間・時間がかかる。
人付き合いが必要になる。
学ぶ内容(カリキュラム)が合わない場合もある。


簡単ではありますが以上のことが考えられます。
私本人としてはやはり教室に通うことをお勧めしています、それは上達のコツは他の作品と比べることだと考えているからです。
お友達と数人で学ぶ分には家庭教師・個別レッスンも教室も料金的にはあまり変わらず、上達もしやすいです。
あとの選ぶ基準としては好みの問題になると思います。生徒さんの中には「絶対にほかの人に見られたくない」という方や「通える範囲の教室がない」という方もいますので自分に合った環境を選ぶことが大切です。
教室に通う場合は実際の教室を訪ねて体験レッスン等を受けること、家庭教師では一定期間中は家庭教師の交換ができるという条件から始めることをお勧めします。また家庭教師の場合は相性が重要なのでレッスン開始前に一度実際に会うこと、レッスン内容の確認等打ち合わせは重要です。楽しむためのレッスンであれば楽しくできる環境が一番重要ですよね。

2011年4月12日火曜日

はじめまして

美術の講師を初めて6年になりました。3月の地震以降、お子さんを塾に行かせることへの不安からか、美術・5教科関係なく家庭教師の需要が増えているように感じます。大人の方からの問い合わせも以前より若干増えました。美術に関わらずお料理やスポーツ等何かに集中している時間は心が休まるのでしょう。
私が集中する時間はパソコンで素敵な画像を見る時間です。その中でも懐かしい画像を発見しました、美術に興味を持つキッカケとなった作家【Salvador Dalí】です。





すき・きらいに関係なく中学生の私には衝撃的でした。

現在国立新美術館のシュルレアリスム展http://www.sur2011.jp/でも見ることができます。